Trance reality phenomenon（トランス・リアリティ・フェノメノン）＝変異性現実化現象 Trance reality syndrome（トランス・リアリティ・シンドローム）＝変異性現実化症候群 ……通称 “T症（ティーしょう）”。 それは、妄想や想い、ついでにトラウマを現実化する力。 本来は思春期にありがちな ちょっとした病気で、直ぐに消えてしまう力なのだが、ごく稀に超能力レベルになってしまう者も存在するらしい。 その力の発現を “Phenomenon（フェノメノン）”、略して “P（ピー）” と呼ぶ。 春、桜の季節を過ぎて……。 星来野町では暖かな日が続き、事件も続いていた。 赴任早々、妄想が現実化した女の子のおかげで住むアパートを追い出された新任教師の主人公。 その、妄想から産まれた人の心の世界にダイブできる不思議少女・アリス。 危なっかしいふたりの世話を焼き、自分自身も自分の分身に振り回される純情堅物少女・瑛。 瑛の友達で、姉は主人公の同級生。 主人公の黒歴史に詳しいクラスのマドンナ（でも腹黒）・卯月。 そして、転校生の居眠り少女。 海の生き物のぬいぐるみ（生きてる！）を生み出す少女・音夢。 ただでさえ、屋上には謎の巨大飛空挺が海ごと現実化し、T症関連の事件が多い学園だというのに、今年はその騒ぎも大きくなるばかり。 るい治 「学生たちが消える……？」 瑛 「でも、直ぐに戻ってくるの。 消えている間の記憶はなくて…… なんだか懐かしい気持ちなるんだって。」 卯月 「懐かしいというよりは切なくて、胸が熱くなるような……。 きっと恋です！」 たこ 「タコぉ？」 音夢 「音夢はよくわかりません。 でもぉ、心配ですね。」 るい治 「えっ…オレに振る？ あっ、でもぉ、今日はちょっと…… 明日も……。」 アリス 「大冒険の予感がしますっ！ きっとこれは大事件ですよ、アリスは嘘をもうしませんっ！」 青い空と青い海との間にある学園で。人の想いが現実になるおとぎ話。 さあ、あなたも一緒に冒険（パーティー）を始めましょう。
